風町読書会

のんびりゆったり。”あこがれ”を大切に。

第11回 風町読書会

あけましておめでとうございます🎍✨

みなさま新年どのようにお過ごしだったでしょうか。

 

そして2020年、どのような年にしたいと思われているでしょうか😚

風町が始まって2年目に入る2020年、ますます読書会を盛り上げていけるようがんばりますので、本年も何卒よろしくお願いいたします!

 

というわけで、今年初の風町読書会のお知らせです♫

会場はおなじみ浅草BearsTableさんで行います🐻

ですが、BearsTableさんで通常の風町読書会をするのは実は久しぶりだったり😅

(貸し切り営業などの都合でお借りできないことがままあるのです)

参加ご希望の際は下記の詳細をよくお読み頂いた上で、

記事最下部の申し込みフォームよりお願いいたします。

 

そして今回からなのですが、紹介して頂く本の冊数に制限を設けて2冊までとさせていただきたいと思いますm(_ _)m

本について掘り下げていくうちに時間内にお話しきれなかったりすることが理由です。

(紹介本に関連する本で3冊以上になる場合は可です)

変更となり恐縮ですが、ご了承下さいm(_ _)m

 

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【詳細】

開催日: 2020 年 1 月 26 日(日)

開催時間: 14:00 ~ 16:30

場所: BearsTable

浅草駅(東武・都営・メトロ)より徒歩3〜5分

銀座線田原町駅より徒歩5分

https://bearstable.jp/

住所:東京都台東区雷門2-15-1 デコルテ浅草ビル1F
会費: 500 円 + 別途ご飲食代

募集人数:7 名

 

【参加方法】

当記事下部の専用のフォームからお申し込み下さい。

 

 【概要】

テーマ:フリー

当日の流れ

〈1〉自己紹介

〈2〉お一人ずつ本の紹介・質問や感想を語り合います。

〈3〉時間が余った場合は雑談タイム

〈4〉紹介していただいた本を並べて写真を撮ります

 

 【持ち物】

・紹介したい本を1冊以上2冊まで

・必要な方は筆記用具 

 

【禁止事項】

宗教やネットワークビジネスへの勧誘、セクハラなどの迷惑行為。

このような行為があった場合、次回以降の参加はお断りいたします。 

 

【参加申し込みフォーム】

https://forms.gle/WDYp8TMbG6ikZVBN8 ※満席です

※定員に達し次第フォームを閉じますが、お申込みが重なった場合などご期待に添えないこともありますので、予めご了承下さい。

 

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第1回 ゆきまち読書会(仮)まとめ

こんにちは⛄

11月17日(日)に第1回を開催しました、児童書限定の読書会

「ゆきまち読書会(仮)」のまとめ記事になります😊

…いつまで(仮)が付くのか、次回までにはちゃんと名前が決まっているといいのですが(笑)

 

会場は6月に一度お世話になりました、浅草かっぱ橋道具街近くのカフェ

Café Otonovaさんにて行いました☕

www.cafeotonova.net

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天井から張り出したドライフラワーが、別の世界へと誘ってくれているよう。

(ベンチ側の席に座る時、出る時にはもれなくぶつかります笑)

 

今回は女性限定ということで自分含め女性6名で行いまいした🌼

はじめましての方、お久しぶりの方、おなじみの方、読書会が初めてという方…

いろんな方に集まっていただき、和気あいあい、とても華やかで楽しい時間となりました♫

少人数で児童書に限られていたこともあって、もうね、どんどん話が広がっていきましたね!

Aという本について話せば、自然とBという本の話に発展する…

そうして繋がっていくのがとても興味深くて面白かったです。

時間が足りないくらいでしたね😂

改めてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 

以下はご紹介いただいた本になります。

 

໒꒱「ガラスの大エレベーター」ロアルド・ダール(著), クェンティン・ブレイク (イラスト), 柳瀬 尚紀(翻訳)

ガラスの大エレベーター (ロアルド・ダールコレクション 5)

ガラスの大エレベーター (ロアルド・ダールコレクション 5)

 

こちら、「チャーリーとチョコレート工場の秘密」の続編に当たる作品。

エレベーターに乗ったら上へ上がりすぎちゃって宇宙に飛び出しちゃった!

という紹介を聞きながら、もうおもしろくってかわいくってたまりませんでした(笑)

 

 ໒꒱「おばけ桃が行く」ロアルド・ダール(著), クェンティン・ブレイク (イラスト), 柳瀬 尚紀(翻訳)

 同じくロアルド・ダールの作品。一人ぼっちの少年が桃を育てたら、

なんと驚きの大きさに成長しました。どれくらい大きいかというと、

桃に扉があって部屋があって、これまた大きくなった虫たちが住んでいます。

説明を聞くだけで面白くって笑ってしまうのですが、読んだ方が

「おりこうでいい子の話じゃない」「子供は嬉しい」というコメントをしていて

なるほど、ロアルド・ダールの皮肉が光っている作品なのかも…と思いました。

 

 ໒꒱「こわれた腕環ゲド戦記〈2〉」アーシュラ・K. ル=グウィン (著), ゲイル・ギャラティ (イラスト), 清水 真砂子 (翻訳)

こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)

こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)

 

こちらは有名なゲド戦記。その中の2巻を持ってきて下さいました。

なぜ2巻なのかというと、紹介者の方のとても好きなシーンが入っているからだそうです。そのシーンについてお話して下さったのですが、それがとても感動的で熱い想いを感じました…!

ゲド戦記は難しそう、という印象がずっとあったのですが、やはり読んでその感動を体験しなければなあと思いました。

 

 ໒꒱「こいぬとこねこは愉快な仲間―なかよしのふたりがどんなおもしろいことをしたか」ヨゼフ チャペック (著), いぬい とみこ (翻訳), 井出 弘子 (翻訳) 

チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間 (河出文庫)

チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間 (河出文庫)

 

見て下さい、このゆるいイラストの表紙、そしてかわいいタイトル(笑)

森のなかで一緒に暮らすこいぬとこねこが人間のやることを真似してやってみるという内容で、床掃除をしてみるという最初の1話を説明してくださったのですが、もう、もう本当にかわいすぎました…!これは癒される本です(確信)

失敗しながらもじゃあこうしてみようというふたり(二匹?)の姿に微笑まずにはいられません。

 

 ໒꒱「星の王子さまサン=テグジュペリ (著, イラスト), 内藤 濯 (翻訳)

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

 

言わずとしれた名作、星の王子さま。確かこちらは参加者全員が読了済だったかな…?

読むたびに印象が変わると仰っていましたが、確かにその時々で感じる場所が違ってくるのかも…と思います。私も随分読んでいないので、久しぶりに読んでどのシーンが印象に残るのか体験したくなりました。

 

 ໒꒱「ナルニア国物語C.S.ルイス (著), ポーリン・ベインズ (イラスト), 瀬田 貞二 (翻訳)

ライオンと魔女 (カラー版 ナルニア国物語 1)

ライオンと魔女 (カラー版 ナルニア国物語 1)

 

紹介者の方が仰っていましたが、おとなになって読むとキリストの受難の物語だと感じるというのが印象的でした。著者のルイスはキリスト教の本も書いていた方なのですね。背景を知って読むのとではまた印象が変わりそうです。

ちなみに持ってきていただいた岩波書店から出ているカラー版はイラストがカラーなので、より物語に浸れそうです!

 

 ໒꒱「みどりのゆび」モーリス・ドリュオン (著), ジャクリーヌ・デュエーム (イラスト), 安東 次男 (翻訳)

みどりのゆび (1977年) (岩波少年文庫)

みどりのゆび (1977年) (岩波少年文庫)

 

みどりのゆび、というとイギリスなどでは植物を上手に育てられる人のことを指します。裕福な家庭にうまれ、何不自由なく育った主人公には、その緑の指がありました。少年は花を咲かせて、希望を咲かせていきます。

明るいお話かなと思いきや、両親は戦争で使う大砲を作っていたり、そういう光と影みたいなものを描いた哲学的な作品なのかなと思いました。

 

 ໒꒱「長くつ下のピッピアストリッド・リンドグレーン (著), イングリッド・ヴァン・ニイマン (イラスト), 菱木 晃子 (翻訳)

長くつ下のピッピ (リンドグレーン・コレクション)
 

紹介者の方が「リンドグレーンは子供の頃遊び死にするくらい遊びまくっていた。作品の中でもそうで、子供がとにかく遊びまくっている」と言っていて、このコメントだけでリンドグレーンという人が好きになりそうです。

ピッピの内容もとにかく前向きで、もう笑っちゃうくらい前向きで(笑)きっと読むと子供心に戻って楽しくなれそうです。

 

 ໒꒱「緑の模様画」高楼方子(著) 

緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)

緑の模様画 (福音館創作童話シリーズ)

 

なんと今回の読書会で唯一の日本の作品です😳

中学生の三人の少女が出会い、不思議な出来事に遭遇し…

物語も面白いのですが、それ以上に春の日差しのようにきらきらとした雰囲気や

少女時代にこういうことあったかも!と思うような、みずみずしい描写が美しい作品です。バーネットの小公女がそこかしこに散りばめられているのも特徴です。

 

 ໒꒱「小公女」フランシス・ホジソン・バーネット (著), エセル・フランクリン・ベッツ (イラスト), 高楼方子 (翻訳)

小公女 (福音館古典童話シリーズ 41)

小公女 (福音館古典童話シリーズ 41)

 

「緑の模様画」の高楼方子さんが翻訳された小公女、セットで持ってきて下さいました✨高楼さん、小公女がお好きなのだなあとしみじみ…

パラパラと拝見しましたが、すごく挿絵が綺麗でした。表紙も大人っぽくて素敵ですよね。

 

 ໒꒱「はてしない物語ミヒャエル・エンデ (著), 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

 

主催紹介本。

重厚な装丁、そして美しい本文の飾りや挿絵…ずっと実家にしまいっぱなしで読んでいなかったこちらの本を、今回読書会に合わせて読んでみました。

この本自体がキーとなって物語に出てくるので、読みながらドキドキでした…少し怖いくらい。私はこの本を読んでいるけど、ということは、あれ、一体どういうことなんだ…?!と、ちょっと経験したことのない読書体験でした。難しいところもあり、うまく説明できなくて残念…いつかリベンジしたい。

 

以上になります!

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どれも一度は読んだことがあったり耳にしたことがあったりするタイトルの作品ばかりで、並べてみると圧巻…ニヤニヤしてしまいましたね😁ほぼほぼ翻訳本だったのもなんだか不思議でした。

ありがとうございました💕

 

児童書読書会、来年1月か2月辺りに第2回も開催するつもりでおります😊

今度は課題本になるかも…?という感じですが、

みなさまのお越しを心よりお待ちしております♫

第10回 風町読書会

こんにちは⛄

あっという間に12月、今年も終わりが近づいていますね。

みなさんにとって2019年はどんな年だったでしょうか?

風町にとって2019年は風町読書会が始まったとても大切な年となりました😌✨

今年2月に第1回を森の読書会さん共催のもと開催してから早10ヶ月…

ここまでやってこられたのもひとえにみなさんのお陰です。

本当にありがとうございます💓

来年はもっともっと読書会、そして読書の文化を盛り上げていけるような活動をしていけたら!と思っております✨

さて、何ができるかしら…?!

 

そんな感じで、年内最後の読書会のお知らせになります!

そして記念すべき10回目ということで、何か特別なこと……はしません!😂笑

本当は何か企画をしたかったのですが、相変わらず心に余裕のない生活が続いており…

という言い訳はさておき、10回目で特別な企画はできませんでしたが、次回以降のどこかで何かしらやったことのないことをしてみようかなとは思っております!

どうぞお楽しみに😚

 

以下は第10回の詳細になります。今回は主催者の都合で平日の夜の開催です!

募集は12月6日(金)20時から開始予定です。

参加ご希望の際は下記の詳細をよくお読み頂いた上で、

記事最下部の申し込みフォームよりお願いいたします。

 

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【詳細】

開催日: 2019 年 12 月 18 日(水)

開催時間: 19:00 ~ 21:00

場所: 浅草橋駅浅草線蔵前駅付近のお店。参加者の方に住所をお伝えします。
会費: 1500 円(ワンドリンク付き)

   ※基本的にアルコールの提供になります。ノンアルコールはジンジャーエールのみとなりますので、予めご了承下さいm(_ _)m

募集人数:5〜6名

 

【参加方法】

当記事下部の専用のフォームからお申し込み下さい。

 

 【概要】

テーマ:フリー

当日の流れ

〈1〉自己紹介

〈2〉お一人ずつ本の紹介・質問や感想を語り合います。

〈3〉時間が余った場合は雑談タイム

〈4〉紹介していただいた本を並べて写真を撮ります

 

 【持ち物】

・紹介したい本を1冊以上

・必要な方は筆記用具 

・おつまみ(こちらでも用意しますが、お持ちいただける方はお願いします!もちろんなくても大丈夫です!)

 

【禁止事項】

宗教やネットワークビジネスへの勧誘、セクハラなどの迷惑行為。

このような行為があった場合、次回以降の参加はお断りいたします。 

 

【参加申し込みフォーム】

https://forms.gle/2Mdr7g5Wun6hGA1J8

※定員に達し次第フォームを閉じますが、お申込みが重なった場合などご期待に添えないこともありますので、予めご了承下さい。

 

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彗星・風町読書会まとめ

10月26日に開催しました、彗星読書倶楽部さんとの合同企画

「彗星・風町読書会」のまとめになります😊

台風の接近により一度延期となったこちらの読書会ですが、

無事開催にいたり、盛会となりまして大変うれしく思います😌

詳しい内容やレポートは既に彗星読書倶楽部さんがとても丁寧に書いてくださっていますので、是非そちらもご覧いただけますと会の様子がより分かるかと思います🌟

 

以下は私なりのレポートになりますが、お付き合いいただけますと幸いです✨

 

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会場は風町読書会がお世話になっている浅草BearsTableさん。

この日も綺麗なお花が飾られていました🌼

 

今回合同企画ということで、彗星さんと何度かミーティングを重ねまして

前半で彗星さんの企画【断片読書会】、

後半で風町の企画【紹介型読書会〜1940年迄編〜】

という流れで行うことになりました。

参加者は女性6名、男性5名の合計11名で、5名・6名の席の2テーブルで行い、前半と後半の間で一度席替えをしました。

断片読書会というのは彗星さんが提案してくださった企画で

簡単に說明をしますと、昔の小説や詩から一遍だけを取り出して、

それらを冊子にまとめ、読んだみなさんが思い思いに感じたこと、考えたことをディスカッションするという内容でした。その際、事前に彗星さんが冊子のPDFを参加者に送り、事前に読んでいただくという形を取りました。

こちらの冊子、私も事前に送っていただいたのですが、

この文章はどう捉えればよいのか…?この意味するところは何なのか、どういう流れでこの文章に至ったのかしら…などなど、一遍ごとに様々なことを考えさせられましたね。

と同時に、私にこの断片読書会のファシリテーターが務まるのだろうかという不安も(笑)

しかしそこは彗星さんが進め方を予め文書で伝えて下さっていましたので(ありがとうございました…!)、なんとかなった…のでしょうか…なってるといいな…😂w

 

さてその断片読書会ですが、とても盛り上がったのではないかな…?!と思います!

どの断片が気になったかというところから始まり、だんだんとどのように感じたかということをお話していただいたり、本当に様々なご意見が出ました。過去の作品や作家について詳しい方がいらっしゃったこともあり、大変勉強にもなりました。

私自身結構熱く語ってしまったな…とちょっと後から恥ずかしさが出てきたり…😅しかし普段使わない脳をフル回転させた感じで、とてもわくわくする時間でしたね✨普段の風町にはない白熱した雰囲気があって新鮮でした。

(ちなみに、断片の中に銀河鉄道の夜を入れていただいたのですが、私のリクエストです😁)

断片読書会にあたり、断片の冊子、さらには解説集までご用意下さった彗星さんには感謝しかありません…!素晴らしい企画とご準備、本当にありがとうございました😊!

 

後半の紹介型読書会は、普段は縛りはあまり設けずにすることが多い風町ですが、今回はコラボ企画ということでクラシックなイメージの彗星さんに合わせて、1940年までに出版、執筆された本というテーマで行わせていただきました。

さてこのテーマ、一体どんな本、そしてどんな年代のものが集まるのかとても楽しみにしていました…!

というわけで、風町側のテーブルの本のみとなりますが、簡単に紹介したいと思います♪

 

໒꒱「ドストエフスキー詩学ミハイル・バフチン(著)、望月 哲男 (翻訳)、鈴木 淳一 (翻訳)

ドストエフスキーの詩学 (ちくま学芸文庫)

ドストエフスキーの詩学 (ちくま学芸文庫)

 

ミハイル・バフチンは、ドストエフスキーの研究をしている第一人者。

小説の形としてのポリフォニー論、カーニバル論といった論理を提唱しているようです。

ポリフォニーやモノフォニーはもともと音楽用語ですが、小説に当てはめた考えがどのようなものなのか興味深いですね。

 

໒꒱「小さき者へ生れ出づる悩み有島武郎

小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)

小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)

 

小さき者へ」と「生れ出づる悩み」の二編からなる小説ですが、

前者の方は父から子に宛てた手紙で構成されており、作者自身が子どもたちに送ったメッセージということです。一遍を読んでいただきましたが、グッとくる語り口に、とても強い想いが込められているのだなと感じました。

 

໒꒱「百鬼園随筆内田百けん

百鬼園随筆 (新潮文庫)

百鬼園随筆 (新潮文庫)

 

夏目漱石の弟子だったという内田百けんのエッセイ集。

借金をしていたり貧乏だったり、割と赤裸々にお金事情を書いているようで

そこがなんともおもしろい…独特のユーモアがあるのだそうです。

なんとこの表紙の絵は、芥川龍之介が描いたものだそうです!こちらもユーモラスですね笑。

 

໒꒱「月と六ペンス」サマセット・モーム(著)、中野好夫(翻訳)

月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

 

(お持ちいただいた中野好夫さんの翻訳が見つからなかったので、同じ新潮文庫の商品を貼ります)

有名なタイトル、こちらは画家のゴーギャンをモデルに描かれた小説です。

月は幻想や夢、六ペンスは現実を表しているというお話が興味深かったです。

こちらの本のお話の最中に出た”文化の同一性障害”という言葉がすごく心に残りました。

 

໒꒱「風の又三郎宮沢賢治

童話集 風の又三郎 他十八篇 (岩波文庫)

童話集 風の又三郎 他十八篇 (岩波文庫)

 

こちらの本の中の「やまなし」を紹介していただきました。

実は断片読書会の時、既に何度かやまなしの話が出ていて、というのも

初めて触れた宮沢賢治は何だったかという話題の中で多かったのがやまなしでした。

聞いたことのないオノマトペ、でも聞いたことがあるような気がする…

そう仰っていましたが、すごくわかる気がしました。

言葉に対する素直さ、直感さ、何も起こらなくてよい…それにつながる優しさがあるんだというお話も、胸に刺さりました。

 

໒꒱「あしながおじさんジーン・ウェブスター(著)、岩本正恵(翻訳)

あしながおじさん (新潮文庫)

あしながおじさん (新潮文庫)

 

風町主催紹介本。

昔の本をあまり読まない方だったので、悩んだのですが…本屋でこちらの本を見つけて読んだところ、もうとてもとても好きになってしまったので紹介しました。

主人公で孤児のジュディが、ある紳士から支援を受け大学へ通い、その紳士をあしながおじさんと名付けて、あしながおじさんに宛てた手紙で構成される本です。

とてもキラキラとしたシンデレラストーリーなのですが、主人公の前向きさやユーモア、素直さにどんどん巻き込まれていくようで、読んだ後はすっかり感化されてしまいました。

続編があるようなので、是非読んでみようと思います。

 

 

以上になります!こちらのテーブルは大体年代が1800年代後半〜1900年代前半にまとまっていましたね😁

今回1940年以前という縛りを設けたことによって、お話の中で時代背景についての話題が上がることも多くて、その辺りは普段の読書会ではあまりないことだったなあと、新しい発見もありとてもおもしろかったです。

私自身普段昔の本を読むことが少なく、難しそうという思い込みも多分にあったなと感じましたので、これからはもっとフラットな気持ちで読んでいけたらよいなあと思えたので、今回縛りを設けてよかった!と思いました✨

 

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(隣のテーブルの紹介本も気になる……)

 

そんなこんなであっという間の3時間でした…!

ご参加いただいたみなさま、彗星読書倶楽部の森さん、この度は本当にありがとうございました😊

はじめてのことで緊張したけれど、とても楽しい時間になったかなと思います🌟

第2回もできるといいなあと勝手ながら考えておりますので、実現した際には是非またご参加いただけますと幸いです😊

 

それでは、ここまで読んで下さいましてありがとうございました!

また読書会でみなさまにお会いできることを楽しみにしています♫

 

第9回 風町読書会まとめ【後半】

はい!大変長らくお待たせいたしました!!😭😭

後半のまとめ記事となります。すみません…

今後は溜めることのないよう計画的に記事を書きたいです💦

 

さて、後半の会場は読書家さんの間で噂に名高いバー、

Bar Bookshelffさんで行わせていただきました🍸

Bar Bookshelffさんは、「本の話をするバー」をコンセプトに

今年5月に上野にオープンされた、どちらを向いても本に溢れたとてもおしゃれで素敵なバーです。

6月に初めてお邪魔した時からいつかこちらで読書会ができたらいいな〜と思っていたのですが(初めてお邪魔した時からマスターにもやりたいですと言っていたのですが笑)、今回ようやくお願いをしたところ快くオーケーをいただけまして、開催する運びとなりました。

本に囲まれたクラシックな空間で、美味しいお酒をいただきながら本の話をする…

そんな素敵すぎる経験をさせていただき、本当に感謝感謝です。

マスター、そしてご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

また是非機会を見つけてできると嬉しいなと思っております(^^)

 

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後半は女性4名、男性2名の合計6名で行いました。

みなさん思い思いのドリンクを注文し(飲まれない方はノンアルコール)、

だんだんとアルコールでほぐれてゆくのか、とても楽しくお話することができました😊

というわけで、後半で紹介された本です📚

テーマは「お酒」または「夜」です!

 

໒꒱「蜜蜂と遠雷恩田陸

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

 

最近映画にもなったこちらの本、タイトルだけは知らない方はいないのではないでしょうか…?!

ピアノコンクールに挑む少年少女たちの物語。これまで読んだ方の感想もいろいろと聞いてきましたが、とても熱量があり引き込まれるような、一緒に波に飲まれていくような、そんな一冊のようです。いつか読みたいです…。

 

໒꒱「十六夜荘ノート」古内一絵

十六夜荘ノート (中公文庫)

十六夜荘ノート (中公文庫)

 

イギリスの大叔母から、遺産として十六夜荘という家を相続したサラリーマンの主人公。

戦時中の話、現代の話が入り混じり、徐々に大叔母の人生が繋がってくる…。

タイトルの十六夜荘という響きがとても素敵ですね。

 

໒꒱「活発な暗闇」江國香織(編集)

活発な暗闇 新装改訂版

活発な暗闇 新装改訂版

 

こちらは江國香織さんが選んだ、様々な詩の本です。

詩の世界に初めて触れる方に良さそうだなと感じました。

私もあまり詩を読まないので、良いとこ取りなこの一冊、読んでみたいです。

 

໒꒱「ネコヅメのよる」町田尚子

ネコヅメのよる

ネコヅメのよる

 

こちらは絵本のご紹介。このキャッチーな表紙、短いので紹介者の方が朗読して下さったのですが、中の絵も猫がいっぱい!一度見たら忘れられません。

猫の爪のような月の晩の、不思議なお話。

 

໒꒱「ひとり飲みの女神様」五十嵐雄策

ひとり飲みの女神様 (メゾン文庫)

ひとり飲みの女神様 (メゾン文庫)

 

こちらの本、国立にある本屋さんの選書で読まれたそうです!

OLが金曜日の夜、一人飲みに繰り出すのですが、その様子を描いた作品。

お話を聞いているだけで美味しいものと美味しいお酒をいただきに行きたくなる…グルメな本という印象でした🍶

 

໒꒱「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」村上春樹

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)

 

お酒のテーマにぴったりな本をお持ちいただきました。

こちらは村上春樹さんがイギリスのウィスキーの蒸溜所を巡る旅のエッセイ。

いろいろなウィスキーが登場しますが、マスターがその登場するウィスキーをどんどんカウンターに並べて下さったのがさすがでした😳

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(こちらの本に出てきたウィスキーたち)

 

໒꒱「アフターダーク村上春樹

アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

 

これまで風町読書会で村上春樹の本が紹介されることはなかったのですが、

さすがバーでの開催なのか、2冊目の登場です(笑)

こちらは夜がテーマの本で、一夜の出来事を描いた物語になります。

昔読んだのですが、まったく内容を覚えていなくて愕然としました…結構好きだった気がするのですが…

この前後の村上春樹談義がとても面白かったですね😁

 

໒꒱「少女外道」皆川博子

少女外道 (文春文庫)

少女外道 (文春文庫)

 

紹介者の方も仰っていましたが、皆川博子さんの文章の美しさの話は各所で耳にしますね。

こちらはホラーの短編集ということですが、とても耽美な恐ろしさがある…そんなイメージでした。

 

໒꒱「今夜、すべてのバーで」中島らも

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

 

主催紹介本。お酒がテーマの本に困って、マスターに何か良い本はありませんかと聞いて教えていただいたのがこちらの本でした。作者の中島らもさんの実体験をもとに書かれているようです。

アルコール中毒になった主人公が入院したところから物語が始まります。

なぜアルコール依存になってしまうのか、アルコールのもたらすもの、幻覚、人間関係…どれもがリアルで、かなり引っ張られてしまう本でした。

 

 

以上になります!

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今まで女性作家限定や小説限定といった縛りの読書会は行ってきましたが、

今回のように抽象的なテーマで読書会をするのも、みなさんがどのような本を選ばれるのか、どう絡めたお話が聞けるのかなどが面白くてとても楽しかったです。

また別のテーマでもいろいろとやってみたいなあと思います!

ありがとうございました😊✨

 

次の記事は、先日合同で行いました彗星・風町読書会のまとめとなります!

こちらも日が経ってしまっていて申し訳ないです😢

 

11月も土日になかなか時間が取れず、普段の風町読書会はお休みとなりそうです;

また次回開催が決定しましたら、Twitterやブログで告知してまいりますので、

気長に、そして楽しみにお待ちいただけますと幸いです!

 

それではまたー!